『富野由悠季の世界』展の魅力に迫り、富野由悠季が膨大な作品群に忍ばせた独自の技法、ものづくりの姿勢を浮かび上がらせることを試みたドキュメンタリーコンテンツ。展覧会の企画者である学芸員や富野監督の作品に携わってきた制作スタッフ・プロデューサーにインタビューを実施、著名クリエイターとの対談を交えた映像で再構築したドキュメントムービーを収録。
【『富野由悠季の世界』展とは】
大きな社会現象となった『機動戦士ガンダム』(1979年)をはじめとする「ガンダム」シリーズの他、『伝説巨神イデオン』(1980年)、『戦闘メカ ザブングル』(1982年)、『聖戦士ダンバイン』(1983年)、劇場版『Gのレコンギスタ』(2019年~/全5部作)などで総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えてきた富野由悠季(1941年神奈川県小田原市生まれ)のこれまでの仕事を回顧、検証する初の展覧会。
「虫プロダクション」に入社して『鉄腕アトム』制作に関わった駆け出しのころから現在に至るまで、55年間に渡る富野の仕事を通覧。そして彼がこれまで監督してきた各作品の映像的特質を、富野直筆の絵コンテや、富野と仕事を共にしたクリエーターたちのデザイン画、原画、撮影に使われたセル画などの原資料を元に検証。また、自らの作品世界を掘り下げた小説、主題歌等の作詞など、富野のマルチな活動と才能も見逃せない。本展では、こうした側面にも焦点を当て、時代や人々に与えてきた影響と、彼が訴え続けたメッセージとは何かを紐解く。